【本記事が扱う範囲について】
2025年12月1日、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(DTC)は、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社・デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社と合併し、「合同会社デロイト トーマツ」となりました。そのため「デロイト トーマツ コンサルティング合同会社」という法人は、現在は存在しません。
本記事が扱うのは、この合併前にDTCが担っていたコンサルティング事業=現在の「合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング」です。採用上は「合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング(旧デロイト トーマツ コンサルティング合同会社)」と併記されています。以下、本記事ではこの事業部門を「コンサルティング領域」と表記します。

デロイト トーマツのコンサルティング領域は、Big4の一角であるデロイト トーマツ グループに属する国内最大級の総合コンサルティング組織です。戦略立案から実装・オペレーションまでを一貫して支援する体制を持ち、外資系戦略ファームとは異なる「総合力」を強みとしています。

転職を検討するうえでまず押さえておきたいのが、2024年からの事業区分再編と、2025年12月の3法人合併です。求人票や内定条件書に記載される法人名が変わっているため、「自分が応募しているのはどの組織なのか」を正しく理解しておく必要があります。

本記事では、VOLVE株式会社(戦略コンサル出身者が運営する転職支援サービス)の視点から、デロイト トーマツの一次情報と業界各種ソースを照合しながら、「組織の現状をどう理解するか」「年収はどの水準か」「選考はどう進むか」をファクト先行で解説します。

デロイト トーマツ コンサルティング(現・合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング)とは

法人名の整理

転職検討者が最初に混乱しやすいのが、法人名です。時系列で整理します。

時期

法人・組織の状態

1981年

「等松・トウシュロス コンサルティング」設立。現在のコンサルティング領域の源流

1993年4月

「トーマツ コンサルティング(株)」設立

2008年

「デロイト トーマツ コンサルティング」へ社名変更

2015年

合同会社化し「デロイト トーマツ コンサルティング合同会社」となる

〜2025年11月

「デロイト トーマツ コンサルティング合同会社」(略称DTC)として、独立した法人で活動

2025年12月1日〜

DTC・DTFA・DTRAの3法人が合併し「合同会社デロイト トーマツ」(英文:Deloitte Tohmatsu LLC)が発足。コンサルティング事業は同法人内の一領域へ

現在の採用上の表記

合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング」(新卒採用の募集要項では「合同会社デロイト トーマツ コンサルティング」の表記も併用)

つまり、「デロイト トーマツ コンサルティング」は現在、独立した法人名ではなく、合同会社デロイト トーマツの中のコンサルティング事業を指す呼称です。求人検索や転職エージェントとの会話では依然として「DTC」「デロイト トーマツ コンサルティング」という言葉が使われますが、雇用契約上の法人名は「合同会社デロイト トーマツ」になります。応募時・内定時には、正式名称を必ず書面で確認してください。

沿革

コンサルティング領域の源流は、1981年に設立された「等松・トウシュロス コンサルティング」にさかのぼります。デロイトの前身であるTouche Ross(トウシュ・ロス)と、日本の等松・青木監査法人の提携関係のもとで、監査法人系のコンサルティング部門として立ち上がった組織です。

その後、1993年4月に「トーマツ コンサルティング(株)」が設立され、2008年に「デロイト トーマツ コンサルティング」へ社名変更、2015年には合同会社化して「デロイト トーマツ コンサルティング合同会社」となりました。40年以上にわたって国内コンサルティング市場で事業を継続してきた組織である点は、外資系戦略ファームの日本拠点とは異なる特徴と言えます。

そして2025年12月1日、デロイト トーマツ グループは、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(DTC)・デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(DTFA)・デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社(DTRA)の3法人を合併し、新会社「合同会社デロイト トーマツ」を発足させました。新会社名は2025年10月10日に発表されました。

企業概要

項目

内容

現行の法人

合同会社デロイト トーマツ(Deloitte Tohmatsu LLC)/2025年12月1日発足。DTC・DTFA・DTRAの3法人合併による

コンサルティング領域の呼称

合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング(旧デロイト トーマツ コンサルティング合同会社)

グループ

デロイト トーマツ グループ(Big4の一角、デロイトのメンバーファーム)

代表

代表執行役 長川 知太郎(2025年12月就任。2026年6月1日よりデロイト トーマツ グループCEOを兼務)/代表執行役 鹿山 真吾(2026年6月1日就任)

法人の規模

プロフェッショナル約12,000名(子会社含む)。※2025年10月の発足発表時点の公表値は約11,000名

グループ全体

国内約30都市に専門家2万人超

グローバル

デロイトのネットワークは150を超える国・地域で活動

本社

東京都千代田区丸の内3-2-3(丸の内二重橋ビルディング)

なお、グループの経営体制は2026年6月1日付で更新されています。グループCEOは木村研一氏から長川知太郎氏に交代し、ボード議長には大久保孝一氏が就任しました。合同会社デロイト トーマツの代表執行役は、長川氏(2025年12月就任)と、同日付で就任したストラテジー・リスク・トランザクション リーダーの鹿山真吾氏の2名体制です。

また、合併前のDTC単体の従業員数は2024年5月末時点で約5,000名規模(複数の業界各種ソース参考)とされますが、合併後は法人単位の人数が「合同会社デロイト トーマツ」全体の数字に統合されるため、コンサルティング領域単体の正確な人数は公開情報のみでは特定しづらい点に留意してください

グループ内での位置づけと事業区分

デロイト トーマツ グループは、2024年6月から「監査・保証業務」「コンサルテイティブ」「税務・法務」の3つのビジネスから成る体制へ移行しました。2025年12月の合併後、合同会社デロイト トーマツのプロフェッショナルは原則として、コンサルテイティブビジネスを構成する「ストラテジー・リスク・トランザクション」と「テクノロジー・トランスフォーメーション」の2領域のいずれかに所属する形となっています。なお「コンサルテイティブ」とは、従来のコンサルティング・ファイナンシャルアドバイザリー・リスクアドバイザリーの3事業を統合した事業区分の名称です。

従来「コンサルティング」と呼ばれてきた事業は、この新しい事業区分の中に再配置されています。転職活動上は、法人名よりも「どのインダストリー/オファリングのチームに入るか」が実務的な意味を持ちます。求人票や面接ではこのチーム単位の話が中心になるため、まずは志望領域を具体化しておくことが重要です。

戦略部門Monitor Deloitteとファイナンシャルアドバイザリーとの違い

コンサルティング領域を理解するうえで、混同されやすい2つの存在を区別しておきます。

ひとつは戦略部門「Monitor Deloitte(モニター デロイト)」です。これは2013年にデロイトが買収した戦略ファーム「Monitor Group」の流れをくむブランドで、日本では2018年6月20日に始動しました。経営戦略・成長戦略・新規事業・イノベーション戦略などを担う戦略コンサル領域であり、コンサルティング領域全体がMonitor Deloitteなのではなく、Monitor Deloitteはその中の戦略ユニットという関係です。総合コンサルとしては、ほかにテクノロジー、ヒューマンキャピタル(組織・人事)、Customer、M&A、オペレーションなど幅広いオファリングが存在します。

もうひとつは、M&A・ディール領域を担う「ファイナンシャルアドバイザリー」(現在の表記:合同会社デロイト トーマツ/ファイナンシャルアドバイザリー、旧DTFA)です。財務デューデリジェンスやバリュエーション、PMI、不正調査、事業再生などを専門とする領域で、戦略・業務コンサルティングを中心とするコンサルティング領域とはキャリアの性格が異なります。2025年12月の合併で両者は同じ「合同会社デロイト トーマツ」に属することになりましたが、応募する職種・チームによって日々の業務もキャリアの方向性も大きく変わる点は、合併後も変わりません。本記事はコンサルティング領域に絞って解説します。

戦略コンサルと総合コンサルの違いについては、以下の関連記事もあわせて参照ください。

関連記事:戦略コンサルと総合コンサルの違い

案件・カルチャーの特徴

インダストリー×オファリングのマトリクス構造

案件体制は、業界別の「インダストリー」と、機能別の「オファリング」を掛け合わせるマトリクス構造が基本です。具体的には、Consumer Business & Transportation、Automotive、Power Utilities & Renewables、Energy & Chemicals, Mining & Metals、Industrial Products & Construction、Technology, Media & Telecommunications、Life Sciences & Health Care、Banking & Capital Market、Insurance、Growth & Innovation といったチーム単位で組織が構成されています。

オファリング(機能)側は、事業戦略・成長戦略、経営管理、オペレーション改革、マーケティング・CX、IT・デジタル戦略、組織・HR改革などに大別され、案件は「インダストリーの知見」と「機能の専門性」を組み合わせて提供されます。特定業界の深い知見と、横断的な機能スキルの両方を磨けるのが、総合コンサルとしての構造的な特徴と言えます。

「提言と戦略立案から実行まで」の一貫支援

コンサルティング領域は、デロイトの一員として日本のコンサルティングサービスを担い、提言と戦略立案から実行まで一貫して支援するファームと位置づけられています。採用サイトのキャッチコピーは「Together Makes Progress」です。

戦略を描くだけでなく、システム導入やオペレーション改革、組織変革まで踏み込む案件が多いのは、総合コンサルならではの特徴です。短期の戦略策定に特化するスタイルと比べると、クライアントに長期間並走するアカウント型の案件も少なくないと考えられます。実装フェーズまで関与したい人には魅力的な一方、戦略立案のみに集中したい人にとっては想定とのギャップが生じうる点は、事前に理解しておくとよいでしょう。

グループ総合力とグローバルネットワーク

案件運営では、デロイト トーマツ グループの監査・税務・法務・ファイナンシャルアドバイザリーといった他領域の専門家と連携できる点が強みとして挙げられます。2025年12月の3法人合併は、この複数専門分野の統合モデル(MDM:Multi-Disciplinary Model)を通じた価値提供能力を一層高めることを狙いとしています。

また、150を超える国・地域で活動するデロイトのグローバルネットワークを活用できる点も特徴です。ただし、全コンサルタントが常時グローバル案件に関わるわけではなく、案件の中心は国内クライアント向けである点は、他の国内系大手コンサルと同様に押さえておくべき事実です。

カルチャーと中途入社者の比率

中途採用者の比率が高い組織です。各チームの紹介でも、キャリア採用のメンバーが多く、コンサルティング会社だけでなく事業会社からの転職者も非常に多いことが挙げられており、コンサルタント未経験者が働きやすい環境の整備にも力を入れています。多様なバックグラウンドの人材が集まりやすい土壌があると言えます。

一方で、いわゆる「Up or Out(昇進か退職か)」という表現が業界で語られることがありますが、これは業界通称であり、正式な人事制度名ではありません。実際の評価・昇進の運用は職位やチームによって異なるため、ステレオタイプで捉えず、面接やエージェントを通じて個別に確認することをおすすめします。

年収・職位体系

年収情報の前提

年収は開示情報が存在せず、元社員ヒアリング・転職エージェントの業界調査・口コミサイト集計を総合した一般的な目安です。

合同会社デロイト トーマツは合同会社であり、上場企業のような有価証券報告書での平均年収の開示はありません。以下の数値は、複数の独立した業界ソースで概ね一致する範囲を示したものです。

職位体系と年収レンジ

職位は、概ね以下のステップで上がっていきます。職位名・年次・レンジはチームや時期により異なります。

職位

想定年次(新卒換算)

年収レンジ(目安)

ビジネスアナリスト

1〜2年目

約600万〜700万円

コンサルタント

2〜6年目

約700万〜900万円

シニアコンサルタント

5〜9年目

約900万〜1,200万円

マネジャー

9年目前後〜

約1,200万〜1,500万円

シニアマネジャー

マネジャー以降

約1,500万〜2,000万円

ディレクター/パートナー

上位職

約2,000万円以上(変動大)

中途入社時の想定エントリー職位

中途入社時の格付けは、これまでの経験年数とコンサル経験の有無を踏まえて決まるのが一般的です。

  • 第二新卒〜社会人経験数年:ビジネスアナリストまたはコンサルタント
  • 事業会社で実務経験5年程度/コンサル経験者:コンサルタント〜シニアコンサルタント
  • コンサル経験が長くマネジメント経験あり:マネジャー以上の候補

実際の格付けは面接評価と現状年収を踏まえて決まります。コンサル未経験で事業会社から転職する場合、現状年収を大幅に上回る前提では入社しづらいケースもある点は理解しておくとよいでしょう。

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選考プロセス

選考フロー全体像

キャリア採用は、概ね以下の流れで進みます(応募チーム・職位により差異あり)。

ステップ

内容

1. 書類選考

履歴書・職務経歴書の提出(キャリア採用エントリーまたはエージェント経由)

2. 適性検査・筆記試験

求人や経験・実績により、筆記試験や技術テストが実施される場合がある

3. 1次面接

現場マネジャー/マネージングディレクタークラスとの面接、職務経歴の深掘り

4. 2次面接

部門ヘッド/パートナークラスとの面接、ケース面接の要素を含む場合がある

5. 最終面接・オファー面談

条件提示・意向確認

面接は複数回で、平均的には2〜3回です。他ファームと比べても比較的スピーディに進むケースがあります。ただし面接回数やケース面接の有無は応募チーム・職位によって異なるため、都度エージェントや採用窓口で確認するのが確実です。

適性検査・Webテストの傾向

適性検査・Webテストは、実施されないことが多いのが実情です。筆記試験や技術テストは、求人や応募者の経験・実績によって課される場合があるという位置づけで、全員に一律で実施されるわけではありません。

実施される場合の形式は、TG-WEB系が用いられるという情報が業界ソースでは多く見られます。チームによっては英語の読解・語彙問題が含まれることもあるため、課される可能性がある場合は市販の問題集で一通り慣れておくと安心です。突出して難しいというより、対策不足で取りこぼさないことが重要、という位置づけで捉えるとよいでしょう。

ケース面接の特徴

前述のとおり、ケース面接は「実施される場合がある」という位置づけです。実施される場合、複数の選考解説記事の共通項として、外資系戦略ファームほど高難度のケースが定型的に出されるわけではなく、論点を構造化し、仮説を立てて筋道立てて説明できるかが重視される傾向が指摘されています。奇をてらった解法よりも、前提を明示しながら段階的に思考を進める丁寧さが評価されると理解しておくとよいでしょう。なお、Monitor Deloitte(戦略部門)など募集ポジションによっては、ケースの比重が高まることも想定されます。

ケース面接の準備の進め方については、以下の関連記事もあわせて参照ください。

関連記事:ケース面接対策:準備の始め方

行動面接

面接では、これまでの職務経験や転職理由、志望動機を深く掘り下げる行動面接の比重も高いとされます。各チームのメッセージでも、たとえばConsumer部門は「どんなコンサルティングワークについても経営者だったらというところを意識して行動してほしい」、Automotive部門は「新しい取り組みを責任感持って主体的に推進して頂ける方、チャレンジングな環境を楽しめる方をお待ちしています」と発信しています。過去の具体的なエピソードを、状況・課題・行動・結果の流れで語れるよう整理しておくことが有効です。

行動面接(ビヘイビア面接)の準備については、以下の関連記事もあわせて参照ください。

関連記事:ビヘイビア面接の完全対策

求められる人物像

各部門のメッセージから、重視される要素を整理すると以下の通りです。

  • 経営者目線で考えられること(Consumer部門「どんなコンサルティングワークについても経営者だったらというところを意識して行動してほしい」)
  • 主体性とチャレンジ志向(Automotive部門「新しい取り組みを責任感持って主体的に推進して頂ける方」)
  • 業界知見にとどまらず視野を広げて学び続ける姿勢(Automotive部門「自動車に閉じずにより視野を広く持ち貪欲に新たな知識を得て、仮説検証を回すことが重要」)
  • 協働を前提としたチームワーク(「クライアントと当社が“協働者”であると同時に、コンサルタント同士も“協働者”です」)

なお、コンサルタント未経験者が働きやすい環境の整備に力を入れている旨が示されており、コンサル未経験の事業会社出身者にも門戸が開かれていることがうかがえます。ただし未経験者の場合は、ケース面接やドキュメンテーションの準備に相応の時間を投資する必要があります。

キャリアパスとポストデロイト

在籍中に獲得できる経験資本

コンサルティング領域での経験は、転職市場において以下のような資本として評価されやすい傾向があります。

  • スキル資本:戦略立案・課題解決・プロジェクトマネジメント・実装推進力
  • 専門資本:自動車、金融、エネルギー、ライフサイエンスなど特定インダストリー、または組織・人事やテクノロジーといった機能領域の深い知見
  • 人的資本:大手事業会社や金融機関の経営層・部門長クラスとのネットワーク

特に、戦略から実装まで一貫して関与する案件が多いという総合コンサルの性格から、「絵を描くだけでなく、変革を回し切った経験」を積みやすい点は、事業会社への転職時に評価されやすい要素とされます。

ポストデロイトの主な進路

出身者の主な進路は、以下のように整理できます(業界各種ソースの共通項)。

  • 事業会社の経営企画・DX推進・事業変革ポジション:実装経験を活かした中核ポジション
  • 他の戦略・総合コンサルファーム:上位職や専門領域でのキャリアアップ
  • PEファンド・投資ファンド:財務・事業の両面を見られる人材として一部
  • スタートアップ経営・CxO/起業:事業をゼロから動かす方向
  • 同グループ内の他領域や海外オフィス:グループ・グローバル間の異動

幅広いインダストリーとオファリングを経験できる構造から、「特定領域の専門性」と「変革推進の実行力」を組み合わせて次のキャリアを選べるのが出身者の特徴と言えます。

ただし、社内の実態や個別のキャリア事例については、求人票や口コミだけでは見えにくい部分が多いのも事実です。こうした実態は、現役・元社員との対話が最も実態に近い情報源になります。直接のつながりは限られると思いますが、VOLVEには戦略コンサル出身のアドバイザーが在籍しており、業界の内側の視点から情報を補完できます。

ポストコンサルのキャリアパス全般については、以下の関連記事もあわせて参照ください。

関連記事:ポストコンサルのキャリアパス

【Q&A】デロイト トーマツ コンサルティングへの転職に関するよくある質問

Q1. 「デロイト トーマツ コンサルティング合同会社」はまだ存在しますか?

存在しません。2025年12月1日付で、DTC・DTFA・DTRAの3法人が合併し、新会社「合同会社デロイト トーマツ」が発足しました。現在「デロイト トーマツ コンサルティング」という言葉は、新法人の中のコンサルティング事業を指す呼称として使われています。採用上は「合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング(旧デロイト トーマツ コンサルティング合同会社)」と併記されています。雇用契約上の正式名称は、応募時・内定時に必ず書面で確認してください。

Q2. 合併によって仕事内容やキャリアは変わりますか?

法人格の統合と、日々の業務内容は別の話です。合併の狙いは「複数専門分野の統合モデル(MDM)」の強化にあり、コンサルティング・リスクアドバイザリー・ファイナンシャルアドバイザリーの連携が取りやすくなる方向性です。ただし実際にどのチームでどんな案件を担当するかは、応募するインダストリー/オファリング単位で決まります。合併の有無にかかわらず、志望チームの案件内容を具体的に確認することが重要です。

Q3. コンサルティング領域とMonitor Deloitteは何が違いますか?

Monitor Deloitteは、コンサルティング領域の中にある戦略部門のブランドです。経営戦略・成長戦略・新規事業・イノベーション戦略などを担う戦略コンサル領域で、日本では2018年6月20日に始動しました。コンサルティング領域全体がMonitor Deloitteなのではなく、Monitor Deloitteは総合コンサルの中の戦略ユニット、という関係で理解するのが正確です。

Q4. ファイナンシャルアドバイザリー(旧DTFA)とは別のキャリアですか?

はい。ファイナンシャルアドバイザリー(現・合同会社デロイト トーマツ/ファイナンシャルアドバイザリー)は、M&A・企業再編・ディール、クライシスマネジメントなどを専門とする領域で、戦略・業務コンサルティングを中心とするコンサルティング領域とはキャリアの性格が異なります。2025年12月の合併で同じ「合同会社デロイト トーマツ」に属することになりましたが、応募する職種・チームによって日々の業務もキャリアの方向性も大きく変わる点は変わりません。

Q5. コンサル未経験でも応募できますか?

応募自体は可能です。中途採用比率が高く、コンサルティング会社だけでなく事業会社からの転職者も多く在籍しています。コンサルタント未経験者が働きやすい環境の整備にも力を入れています。ただし未経験の場合は、ケース面接やロジカルシンキング、ドキュメンテーションの準備に相応の時間を投資する必要があります。

Q6. 英語力は必須ですか?

国内クライアント中心のチームでは、英語が必須要件とは限りません。一方で、たとえばInsurance部門は「業界特性上、外資系クライアントやグローバルプロジェクトなど英語力を活かせる機会が多いのも特徴です」としており、チームによっては英語力が強みになります。適性検査で英語問題が出る場合もあるため、一定の英語力はあって損はない要素と言えます。

Q7. 激務度はどの程度ですか?

プロジェクトや時期によります。総合コンサル全般に言えることですが、繁忙期には負荷が高まる一方、近年は働き方改革や福利厚生制度の整備も進められています。「Up or Out」といった表現が業界で語られることがありますが、これは業界通称であり正式な人事制度名ではありません。実態はチームや時期で異なるため、面接やエージェントを通じて個別に確認するのが確実です。

まとめ

デロイト トーマツ コンサルティングへの転職を検討するにあたって押さえておきたいポイントを、5点に整理します。

  1. 「デロイト トーマツ コンサルティング合同会社」という法人はすでに存在しない。2025年12月1日にDTC・DTFA・DTRAの3法人が合併して「合同会社デロイト トーマツ」が発足し、コンサルティング事業は同法人内の一領域(採用上の表記は「合同会社デロイト トーマツ/コンサルティング」)になっています。2026年6月には長川知太郎氏がグループCEOに就任するなど経営体制も更新されており、最新の正式名称・体制は応募時に必ず確認しましょう。
  2. 戦略部門Monitor Deloitteは、コンサルティング領域の中の戦略ユニット。コンサルティング領域=Monitor Deloitteではありません。M&A・ディールを担うファイナンシャルアドバイザリー(旧DTFA)とも別のキャリアです。
  3. 年収は開示情報がなく、職位別レンジはあくまで目安。ビジネスアナリストの約600万円台から、上位職では2,000万円超まで階段状に上がるとされますが、個別条件はエージェント経由で確認するのが確実です。
  4. 面接は平均2〜3回、ケース面接は「実施される場合がある」という位置づけ。外資系戦略ファームほどの高難度ケースが定型ではないものの、構造化と仮説思考の準備をしておくと安心です。
  5. ポストデロイトは事業会社の経営企画・変革ポジションや他ファームへの転身が多い。戦略から実装まで関与する経験が市場価値の核になります。

VOLVEは、戦略コンサル業界出身のアドバイザーが、デロイト トーマツ コンサルティングへの転職をご一緒します。

参考文献・出典

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